メゾンタヌジェラ 第六回内装コンテスト

倭国シャードで開催された、「メゾンタヌジェラ 第六回内装コンテスト」の作品一覧及び結果の紹介をさせていただきます。

イベント概要

同一テーマで5*5のスペース(PCハウス)を自由にカスタマイズ・内装し、一般投票によって優勝者を決める。

【主催者】 ぽん太郎&タヌジェラ(たぬー)
【投票方法】 投票箱
【今回のテーマ】 バルコニー・テラス

イベント日程

【開催場所】 倭国シャード Tニューマジンシア
【作品公開&投票開始】 2015/2/21(土)
【投票期間】 2015/7/11(土)開会式後~7/24(金)24:00
【結果発表】 2015/7/25(土)23:00

作品一覧及び結果

※入賞順、その他は作者名アルファベット順(敬称略)
※解説文はゲーム内の本に書かれたものを書き写したものです。

優勝

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【作者】 Nora-Dachs(だっくす)
【作品名】 和風テラス
【解説】
テーマは和風テラス

枯山水のようで枯れてなく、日本庭園のようで厳かでなく

Why Japanese People !?


いやいや・・・

ただ、この廊下を作りたかっただけなんです・・・


狸賞(特別賞)

主催者たぬーさんが選んだ賞

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【作者】 Aiolite
【作品名】 硝子廃園
【解説】
そこはこの世のものではない、緑と硝子でできた庭園。

廃墟のような、そうでもないような。
無人のような、そうでもないような。

狂い咲く青薔薇は永久不変。
生まれては砕けていく硝子は誰かの追憶。
空は薄く濁り、
時は澱んで、
音はいつまでも戻らない。

夢で迷い込んだなら、けして踏み入ってはいけません。
この庭の主たちは、あなたが思うよりはるかに残酷なのですから。

――さぁ、早く目を覚まして。

あのテラスに、彼らがやってくる前に。

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青が好きなので青いものをひたすら盛ってたらこうなりました。
一度でいいから狂気が迸るほど@ロックダウンしてみたかった。反省はしていない。
ガラスに蔦に、その他もろもろを用立ててくれた狸さんに大感謝です。どうもありがとうございました!





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【作者】 Dewberry
【作品名】 Requiescat in Pace
【解説】
・この家にまつわる話
女の子はおままごとをすることが好きでした。森でひろったひみつの材料をつかい、お母さんがくれたボウルとおなべで美味しいご飯を作りました。そして、バルコニーにいすを置き、ぬいぐるみたちを席につかせてごちそうをふるまいました。「あおいおさらはクマさん、みどりのおさらがドワゴンちゃん、ピンクのはあたし」

バルコニーの横には大きなリンゴの木がありました。手すりから背伸びをし、腕をいっぱいに伸ばすと美味しい実が手に入ります。
おままごとのご飯の後のデザートはいつもリンゴでした。
おもちゃのナイフでリンゴを切るまねをした後、女の子はリンゴをかじりました。おなかいっぱいになると、残りはぬいぐるみさんたちにあげました。

このバルコニーは、とある大きなお屋敷の端にありました。そしてバルコニーの近く、敷地の隅っこには女の子とそのお父さん、お母さんの住む小さな家がありました。両親はこの屋敷に住み込みで働いていました。お屋敷にはまだ若いご夫婦が住んでいました。物静かな奥様はいつも家にいましたが、旦那様はお仕事で家をあけることが多いのでした。女の子の両親は奥様をよく助け、奥様もまた、彼ら夫婦をとても頼りにしていました。

ある日のこと。帰宅した旦那様の様子が普段と少し違いました。街で広まっていた流行り病にかかっていたのでした。奥様は一生懸命看病をしました。何分、不便な森の中で、お医者さんに来てもらうのも大変な骨折りでしたが、出来る限りの手は尽くしました。お父さん、お母さんも奥様を手伝いました。
女の子もまた、バルコニーの上からリンゴをもいでは旦那様の寝ている部屋へと持っていきました。
「これどうぞ。はやくげんきになってね」
子供のいなかった旦那様と奥様はたいそう喜びました。
旦那様は長い事臥せっていましたが、看病の甲斐あって少しずつ快方へ向かいました。
「ありがとう。おかげでげんきになったよ」
旦那様は女の子の頭をなで、お礼を言いました。女の子は頬をほんのり赤くして、にこにこ笑いました。
それから数日後、今度は女の子の具合が悪くなりました。旦那様のかかった病が、女の子にもうつってしまったようでした。
「まま、わたしきょう、おやすみする。りんごはままがもってって」
女の子のほっぺたはりんごのように真っ赤でした。彼女はいつも笑う時、頬が赤くなるのでしたが、今日のは少し訳が違いました。高い熱の為でした。
女の子は何日も何日も苦しみました。旦那様と奥様も大変心配し、何度もお医者様を呼んでくださいました。しかしお医者様の顔は診察の度、険しくなっていきました。
ある日とうとう、お医者様はお父さんに何事かを告げました。
旦那様と奥様が呼ばれました。そしてもちろん、お母さんも。皆に向かい、お医者様は長い長いお話をしました。話を聞いた後、皆は泣きました。
しかし、女の子はそれから後も一生懸命、元気になるようがんばりました。お父さん、お母さん、そして旦那様と奥様も必死に看病を続けました。

それから三年ほどが経ちました。ある日、女の子のお父さんとお母さんは揃って、お屋敷のご夫婦のところに出向きました。
「長い間、お世話になりました。町であたらしい仕事を見つけることができましたので、お暇をいただきとう存じます」
旦那様と奥様は静かにうなずきました。
「今まで本当によく働いてもらいました。あなた方ならばどこへ行ってもうまくやれるでしょう」
「町はにぎやかでよいことでしょう。きっと、あの子がもし、町に住むことを聞いたならきっと……」
女の子の両親は、ただ黙っていました。
「りんごの木、見に行ってみましょう」
奥様が言いました。
りんごの木は女の子が病に倒れたあの頃と同じように、たくさんの実をつけていました。
「元気だったら、今ごろはもう……」
旦那様が言いかけたところで、お父さんが搾り出すような声で答えました。
「先日、六歳の誕生日でございました。妻と二人でお祝いをしました」
皆、無言でした。お母さんが静けさに耐えかねたかのように突然、よく熟れたりんごを一つもぎました。すべすべの赤い肌、なだらかな丸みを愛おしむかのごとく、お母さんはその実を両手で包み込み、何度も何度もなでました。

それからまた、長い年月が経ちました。お屋敷に住む人は誰もいなくなりました。手入れがされなくなった庭は草でいっぱいになり、蜘蛛が大きな巣を作りました。りんごの木はそのままでした。誰にも食べられなくなった実はやがて地面に落ち、虫や小鳥のえさになりました。根元には背の高い草が生い茂りました。その昔、ここに住んでいた女の子の背丈ほどの草でした。女の子がよく遊んでいたバルコニーも荒れ果てていました。足の踏み場もない中に、彼女が使っていた椅子が置いてありました。おままごとの道具をしまっていた古いたんすもそのままでした。元から古かったたんすはいまや、触った途端に崩れそうなくらいボロボロでしたが、中にあったおもちゃやたからものは大事に大事に守られていました。
それはかつて、お父さんやお母さん、そして旦那様や奥様にたくさん愛され、可愛がられていた、女の子の姿のようでした。

・この内装を作ったきっかけなど
「夏ならば階段風味で」と思いました。しかしホラーも怖くて苦手なので、幽霊抜きで空き家を作ることにしました。根暗のコミュ障である為、人がいなさそうな内装の方が作りやすい、というのも理由の一つです。
お話はフィクションです。自分で書きましたが、有島武郎『小さき者へ』などの影響が随所に現れています。その昔、エロ小説を書いてみたら友達に「ヌケない」と酷評されて以来のチャレンジなので、なにとぞ、温かい目でよろしゅうおねがいいたします。

・ご覧いただく際に
お話の中に出てきたアイテムをいろいろ探していただけると嬉しいです。りんごの木の裏辺りからバルコニーに行けます。

・お礼
所属しているギルド(227)のギルメンのCPさんにお墓等をいただきました。また、ギルドハウスからいくつかBubbleをお借りしました。まことにありがとうございました。

それから、この場を提供してくださって、また、お世話をしていただいたたぬきさんに大変感謝です。ありがとうございました。


出展作品

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【作者】 Alize
【作品名】 園芸の父
【解説】
若干リアルをモチーフに植物で覆われたテラスと屋上を作りました。

味噌汁に活けられた亜麻とメダカの池、そしてツボに潜む謎の生き物がお気に入りです。

作る前から薄々気づいていたけれど、テラス・バルコニーテーマなのに屋内にめっちゃ力入れてました。



ivent_wkk-tanu6_chobi.png ivent_wkk-tanu6_chobi2.png

【作者】 Chobi
【作品名】 夕涼み
【解説】 特になし



ivent_wkk-tanu6_patamon.png ivent_wkk-tanu6_patamon2.png

【作者】 patamon
【作品名】 Remains Life
【解説】 特になし



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【作者】 Pontaroh
【作品名】 シエスタ
【解説】
夏の昼下がりに飲んだくれる感じです。ぽこぽこぽこ。まあ一つくらいはありきたりの内装があってもいいかとぽんぽん。
元ネタは、都内の某庭園やら某お屋敷やらのミックスでございます。

  • 最終更新:2015-08-01 21:25:15

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